概要

世界最速で最もスケーラブルなグラフ分析プラットフォームTigerGraphは、グラフテクノロジーの限界を越えた、リアルタイムのビッグデータグラフ機能を実現します。 また、より少ないストレージ、メモリー、時間でより多くのことを実行できるため、コストの削減も可能です。

GSQL

GSQL™ソフトウェアプログラムはTigerGraphの包括的な環境で、グラフスキーマの設計、グラフ作成用データの読み込みと管理、データ分析時のグラフのクエリーの実行などを行うことができます。つまりTigerGraphでは、ほとんどの作業をGSQLプログラムを通じて行うことになります。

GSQLについての詳細は、GSQL言語についての参考資料を参照してください。

TigerGraphデータサイエンスライブラリ

TigerGraphでは、一般的なグラフアルゴリズムを効率的に実行できる、専門的に記述された数々のGSQLクエリーを提供しています。 詳細については、TigerGraphグラフデータサイエンスライブラリをご覧ください。

GraphStudioと管理ポータル

GraphStudioと管理ポータルはTigerGraphのグラフィックユーザーインターフェイスです。

TigerGraph GraphStudio™ UI(ユーザーインターフェイス)は、直感的なブラウザーベースのインターフェイスを提供します。これにより、グラフスキーマの設計、スキーママッピングの作成、データの読み込み、グラフの探索、書き込みやGSQLクエリーの作成などのグラフベースのアプリケーション開発タスクをすばやく始めることができます。

TigerGraphの管理ポータルはブラウザーベースのDevOpsツールであり、アプリケーションとインフラストラクチャーの観点から、実行中のTigerGraphシステムの概要を知ることができます。また、使いやすいインターフェイスを通してTigerGraphシステムの設定を行うことができます。

GraphStudioと管理ポータルについての詳細は、GraphStudioと管理ポータルをご覧ください。

TigerGraph Cloud

TigerGraph Cloudは、フルマネージドのクラウドデータベースで、最速で最もスケーラブルなグラフデータベースを提供しているTigerGraph Enterpriseサーバーのエンジン上に構築されています。 TigerGraph Cloudは、複雑なデプロイやデプロイ管理を、お使いのクラウドサービスプロバイダー(AWS、Azure、GCP)ですべて処理できます。

詳細については、こちらをご覧ください。

バージョニング

TiGerGraphは セマンティックバージョニング を使用しています。メジャー.マイナー.パッチで構成されるバージョン番号には次のようなルールがあります。

  • メジャーバージョン: 以前のメジャーバージョンと互換性のないAPIの変更が行われたとき、メジャーバージョンが上がります

  • マイナーバージョン: 下位互換性のある機能が追加されたとき、 マイナーバージョンが上がります

  • パッチバージョン: 下位互換性のあるバグ修正を行ったとき、 パッチバージョンが増加します。

メジャーリリース、マイナーリリースごとに、新しいドキュメントのブランチを作成しています。 TigerGraphのバージョンのドキュメントを見るには、ページの右上、ナビバーの下にあるバージョンセレクターを使います。 また、ページ左下のコンポーネントバージョンセレクターで、別のコンポーネントやバージョンに切り替えることができます。

アーキテクチャーの概要

TigerGraphプラットフォームは、標準のコモディティグレードのLinuxサーバーで動作します。 コアコンポーネント(GSEおよびGPE)は、最適なパフォーマンスを実現するためにC++で設定されています。TigerGraphのシステムは、最小限の手間でお使いの環境に適合するように設計されています。

  • データソース: プラットフォームには、フレキシブルで高性能なデータローダーを備えており、システムがオンラインのときに表形式または半構造化データをストリーミングできます。

  • インフラストラクチャー: プラットフォームは、オンプレミス、クラウド、またはハイブリッドで使用できます。

  • 統合: TigerGraphを既存のエンタープライズデータインフラストラクチャーおよびワークフローと統合できるよう、REST APIが提供されています。

TigerGraphのシステムは、メッセージパッシングデザインを使用し、コンポーネントのアクティビティを調整します。強化されたRESTfulサーバーであるRESTPPが、タスク管理の中心となります。以下の通り、システムとの対話方法の選択が可能です。 GSQLクライアント - 1つのTigerGraphインスタンスは、リモートノードで複数のGSQLクライアントをサポートできます。 GraphStudio - 基本的なGSQL機能のほとんどが使用できる、視覚的・直感的なグラフィカルユーザーインターフェイスです。 RESTAPI - 同じクエリーを多数回実行する必要があるエンタープライズアプリケーションは、RESTPPと直接通信することにより、効率を最大限に高めることができます。 gAdminはシステム管理に使用されます。

主要な特長

ハイパフォーマンス

TigerGraphは、データ取り込みとクエリーをハイパフォーマンスで行います。特長は以下の通りです。

  • グラフ作成のための高速データ読み込み - マシン1台、1時間当たり、50〜150GBのデータを読み込めます。

  • 並列グラフアルゴリズムの高速実行 - マシン1台、1秒当たり数億の頂点/エッジをトラバースできます。

  • RESTを使用したリアルタイムの更新と挿入 - わずか20台のコモディティマシンのクラスター上で、1,000億以上の頂点と6,000億以上のエッジを持つグラフにリアルタイムで20億以上のデイリーのイベントをストリーミングできます。

  • リアルタイム分析を大規模なオフラインデータ処理と統合する機能を持つ、画期的なシステムです。

高機能なクエリー言語

TigerGraphのGSQLは、チューリング完全な言語で、大規模なグラフの探索と分析が可能です。

継続的可用性

TigerGraphの性能は、高可用性(High Availability = HA)の標準的な範囲と定義を高く上回っています。継続的可用性を提供するため、次の機能を備えています。

  • データベースサーバーの損失に対するフォールトトレランス

    • クラスター内障害に対するサービスの自動回復

  • ユーザー用アプリケーションの完全なネイティブHAサポート

    • スタンバイGSQLサーバーおよびGraphStudioサーバーへのシームレスな自動クライアント再接続

  • 障害リカバリー中のリモートクラスターへのフェイルオーバー

  • 追加レプリカでRoIを改善

    • クエリースループットパフォーマンスを強化

    • 運用ワークロードの同時実行性の向上

ACIDトランザクション

TigerGraph分散データベースは、逐次一貫性を備えた完全なACIDトランザクションを実現します。